日々の歩み

2005年10月11日
弁護士バッジ、つけるべし?

 裁判所の近くでは、当然ながら、バッジをつけた弁護士を良く見かけますが、普通に電車で移動しているときも、結構弁護士バッジをつけた人との遭遇率は高く、そういうときは、ついついその挙動をチェックしてしまいます。

 私は、普段、あまり弁護士バッジをつけないことが多いのです。

 というのも、男性用のバッジは、スーツ試用になっていて、スーツの襟の穴にネジで止められるようになっているのですが、女性用のバッジは、ピンで止めるタイプ。
 女性用のスーツやジャケットには、バッジ用の穴があいているものもなく、ピンでバッジをつけると、洋服に穴があいてしまうから・・・というのも理由の1つです。

 あとは、さっき書いたように、人の目が気になるから・・・でしょうか?

 思えば、学生時代に、塾で講師のバイトをしていたとき、塾の目の前の交差点で信号無視をして、ダッシュで横断歩道を渡ったことがあったのです。

 塾に到着すると、塾長先生から、「さっき、先生(=私のこと)、赤信号なのにわたってたでしょう。窓から子供達が見ていて『おっ! 先生、赤なのに走って渡ってるぞ。カッコイイ~!』なんて言ってましたよ・・・。子供が真似するといけないですからね。気をつけてくださいね。」と注意されました。

 とても恥ずかしい気持ちで怒られたのを覚えてます。それ以来、子供が見ている前では絶対に信号無視はしないように心がけていました。

 さて、弁護士バッジの話ですが、以前、新聞の投稿欄で「弁護士バッジをつけた男性が、おもむろに、立派なかばんから『少年ジャンプ』を取り出して読み始めた。」と、その行為を批判するような投稿を読んだことがあるのです。

 私でさえ、弁護士バッジをつけたほかの弁護士の行動をチラチラうかがってしまうのですから、弁護士でない方々のチェックの目は、同業者以上に厳しいものなんでしょう。

 これが、私が、普段弁護士バッジをあまりつけて歩かない理由だったりもします。気が小さいかもしれませんが、外で不必要に見られるのは、正直なところ、抵抗がありますから・・・。

 ただ、その延長で、裁判所で裁判をするときも、実際には弁護士バッジをつける必要がないことも多いのです。
 東京の場合、裁判所へ立ち入るときの荷物検査があるのですが、弁護士バッジを見せればフリーパスなので、実際に必要なのは、そのときぐらいでしょうか?

 後は、刑事事件で、警察署や拘置所を訪れるときも、弁護士バッジをつけることは多いです。

 私の見たところ、大阪と東京では、大阪の弁護士さんの方が、弁護士バッジをつけている比率が多い気がします。

 しかも、夜、飲みに行くとき、東京の弁護士はバッジをはずすか裏返しますが、大阪の弁護士は、バッジをそのままにして飲みに行く人が多いような、そんな気がします。

 このあたりの心理はどういうものなのか、ちょっと聞いてみたいところです。