- 2005年10月9日
- 迷子のカラス・・・
こちらの事務所がある六本木は、言うまでもなく繁華街、週末に限らず眠らない街、というイメージです。
消えてしまった日記には何度か書いたのですが、こちらの事務所の入っているビルも、比較的大きな通りに面しています。
でも、事務所自体はちょうど裏側にあって、その裏側の景色がとても気に入っています。それがあったから、ここを事務所に選んだくらい・・・。
たとえば、窓のすぐ下には苔が生した石段があって、石段の下には白人の初老の男性がやっているアンティークのお店があって、そのお店の石垣の間からは、大きな桜の木が石段をおおうように生えていたり・・・。
真夏は、窓をあければ蝉の声を聞きながらの仕事だったし、近所の神社の盆踊りの音楽も聞こえました。
そんな不思議な場所ですが、今日も、また珍しい張り紙を近所で発見しました!
飼い猫や飼い犬ならず、「逃げたカラスを探してます。」という張り紙です。
思わず熟読してしまったのですが、張り紙の主は、交差点で交通事故にあって怪我をしたカラスを保護していたのですが、怪我が完治する前に逃げてしまったようなのです。
おそらく物陰でうずくまっているかもしれない、あるいは他のカラスにいじめられているかもしれない、そんなカラスを見かけたら、ご一報下さい。・・・・
そんなふうに張り紙には書いてありました。
カラスの特徴は、くちばしのところに白いへこみ(だったかな?)がある、というのですが・・・・。
東京の街中のカラスの多さを思えば、探し出すのは至難の業だと思うのですが、張り紙を見て以来、見かけるカラスをついつい、じーっと見てしまうのでした。
迷子のカラスと、それを一生懸命探している人・・・。
繁華街だけど、やっぱりとても不思議な街なのです。
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