日々の歩み

2005年10月9日
専門家のお話

 事件に関連して、お医者さんのお話を聞く機会がありました。

 手元にある資料などを1つ1つ見ながら、それがどういうときに使われる資料なのか、その中にどういうことが書かれているのか、説明をしていただいたのです。

 弁護士も、かなりの分量の書類を作成する仕事ですが、大きな病院で医療にかかわるお医者さん、看護師のみなさんも、かなりの文書を作成するものなのです。
 特に、入院の看護記録、1人の患者の分だけでもたいした量なのに、病棟には大勢の患者さんがいて、その1人1人について、それだけの書類が作成されているわけです。

 しかも、文書作成の時間は、診療や看護という仕事の合間なわけですから、その負担はかなり大きなものなのだと思います。

 診療の内容についても、詳細については書けませんが、非常に興味深く、参考になる話が聞けて、とても有意義な時間でした。

 話を聞いて思ったのですが、同じ専門家でも、医者の世界は、法律の世界に比べて、その技術の進歩は日進月歩、医療器具も進歩するし、医療水準も年々上がっているわけです。それに追いついていくためには、日々、努力が必要です。

 法律家も、新法ができたり、判例が出たり、自己研鑽が必要ですが、その流れは、ある意味「社会の動き」とリンクしているので、医療の世界に比べれば、動きは比較的緩やかなのだと思います。

 消えてしまった日記にも書いていたのですが、弁護士というのは、自分のための勉強がひとの役にも立つ仕事だと思うのです。

 自分のことを「勉強好き」とは思いませんが、自分の仕事にかかわるジャンルに対しての好奇心はたえないし、そういうものを追いかけることが自分の仕事の研鑽につながる、というのは、とても幸せな状況だと考えています(^^)。

 そして、他の専門家の方の話を聞くことが、仕事上必要となること、そういう話を聞く機会が持てること。これも「弁護士をやっていて良かった!」と思える時間なのですね。

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