- 2017年2月10日
- 離婚…弁護士に相談したら?
離婚のことを考え始めたとしても、いざ、弁護士のところに相談に行く、というのは、なかなかハードルが高いことと思います。
たとえば、離婚をするかどうか、その時点で揺れ動いているときなど、弁護士に聞きたいことはあるけれども、実際に行ってしまったら、自分の気持ちを整理する間もなく、離婚に向かってことが進んでしまうのではないのか、という不安もあったり。
あるいは、まだ自分の中で離婚するかどうかも決めていない段階で、弁護士に相談に行っても良いものか、という迷いもあったり。
離婚事案というのは、法的問題ではありながら、弁護士のパーソナルな価値観、考え方がかなり反映しているもののように思います。
私の知る範囲でも、
離婚の相談に来た女性に対して、とりあえず、「離婚はしない方が良い。」、と説得する弁護士(離婚したら、生活に困ることになる方が多い、という経験にもとづいている)。
離婚の相談に来た人には、とりあえず、取るものをとって別れろという弁護士(大変に合理的)、
などなど。
先日は、離婚ではなく、夫婦円満にしたいけれど、まずは弁護士に相談してみたら、と知り合いに紹介されて行ったところ、とんとん拍子に(?)離婚調停を申し立てることになってしまった、という方もいました。
夫婦円満調停というのもあるはずなのですが・・・(^_^;)
なので、こと離婚に関しては、結婚観、価値観において、なんとなくシンパシーが感じられる弁護士に依頼をするのが良いのではないか、と思います。
日々、離婚の相談は受けますが、離婚をするかどうか、まずその時点で迷っている、という方の相談も多いです。
その場合は、できるだけ選択肢を示し、離婚をしたらどうなってしまうのか、しなければどうなるのか。
ご本人が想像できるような道筋、シミュレーションを示して、やはり本人に最後は決めていただきたい、と思っています。
また、一度は離婚をしたい、ということで話が始まったとしても、途中で、やはり離婚には踏み切れない、と揺れ動いたりしたとき。決して、離婚するように説得したりはしません。
多くの弁護士も、おそらくはそうだろうと思うのですが・・・。
しかし、離婚をしたくない側の当事者の方からは、「自分の夫(妻)本人ではなく、相手の弁護士が離婚するように仕向けている。」と考える方もいらっしゃいます。
通常は、弁護士が離婚しろ、とか、するな、とか説得することはないので、「そんなことはありませんよ。」と説明することが多いのですが、でも、最近は、そうではない場合もあったり、と。本当に多様です。
とりあえず言えることは、
離婚するかどうか、迷っていても、相談したい気持ちがあるのであれば、ぜひ相談してみて下さい。必ず選択の一助になるはず、だと思います。
なんだか、「とりあえず」が多い一文になってしまいましたが、そのくらいの気持ち、「とりあえず」の気持ちでで来ていただければ良いと思います。