日々の歩み

2010年8月26日
気晴らしの方法

 8月も終盤ですが、これでもか、というくらい暑い日が続いています。みなさん、お元気でお過ごしでしょうか?
 さて、イライラしたとき、家族と喧嘩してしまったとき、など、どうやって気晴らしをしているか…?
 気晴らしも、お金や時間をかければいろいろ選択肢も広がるのでしょうが、できればお金はかからないほうが良い…。
 最近、周囲の同年齢の女性に「ジャニーズ・ファン(最近では「嵐」ファン?)」が増えています。
 彼女達に言わせると、家族のことで悩んだり、イライラさせられたりするとき、自分の好きなタレントをテレビで見ることで、とても気晴らしになって安らぐのだそう。
 確かに、テレビで気軽に見ることのできるタレントならお金はかからないし、録画しておけば時間もコントロールできる。
 そう言われれば、そういう視点で、いわゆる「ジャニーズ好き」を考えたことがなかったので、これは目からウロコでありました。
 良く「いい年してジゃニーズなんて。」という人(特に、そういう配偶者を持つ男性にその傾向あり?)がいますが、もしかしたら、そういう方法でストレスを発散するしかない、という厳しい条件下にいる人なのではないか、ということにも思いを致してみたらどうだろうか、と思ったりもします。
(もちろん、お金も時間もたっぷりあって、その大部分をつぎ込んでいる、というファンもいると思いますが、それはまた別の話で…)。
 振り返って自分を見ると、お金をかけての気晴らしはいろいろとあれど(マッサージやら、エステやら、買い物やら…)、私の場合、最も経済的な気晴らしは「本屋さんをウロウロすること。」のようです。
 たとえば、夫と喧嘩して、家にいるとつい文句ばかり出てしまいそうなとき…。
 
 とりあえず頭を冷やそう、と出かけて行き着く先は、決まって近所の書店。
 しかし、書店の何が私を落ち着かせてくれるのか…?
 改めて分析してみると、自分が読んだこともないジャンルや著者の本の背表紙がギッシリと並んでいるのを見ていうちに、「ああ、世の中って、こんなにいろいろなことを考えている人がたくさんいて、みんなが、自分の言いたいことを言って生きているんだなあ…。」という気持ちになってくる。
 いろいろな人のいろいろな考えの体現である本の分量に圧倒されて、なんだか心が広くなってくる気がする(??・・・という感じですが、実際そうなんです。)
 自分の立場からの考えに固執して相手に相手に腹を立てているのが馬鹿らしくなってくる…。
 そんな感じでしょうか? もちろん、腹の立て方の度合いによって、そういう気持ちに落ち着くまでの時間はいろいろなのですが。
 弁護士の仕事のあり方としては、できる限り依頼者に寄り添って、依頼者の目線で物を考えたり、書いたりするのですが、書店にいるときの自分の気持ちというのは、きっと裁判官のような気持ちになっているのかもしれません。
 しかも、私の住んでいる街では、優秀なことに深夜12時を過ぎていても開いています。
 なので、書店が開いている時間であれば、夜中に大喧嘩をしても大丈夫なのでした。

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