日々の歩み

2005年11月11日
手段と目的

 先日テレビを見ていたら、「デトックス(毒抜き)にはまる健康志向の主婦」が紹介されていました。
 彼女の1日は、朝の瞑想から始まり、ヨガ、無添加の自然食材を手料理、お掃除は重曹を使用、という、ヘルシー&エコロジーなもの、子供をも巻き込んで健康生活に邁進しています。
 一方の彼女の夫は、タバコも吸えば酒も飲む、妻の準備したヘルシーな朝食には手をつけず、外で好きなものを食べる生活。
 テレビ局は、そんな夫婦2人に、「体内に蓄積された有毒成分」の検査を実施したのですが、その結果は、奥さんの方が体内の有毒成分の数値が高い! そういうものでした。
 ちょっと「してやったり。」のご主人でしたが、結果を知った奥さんは、「これでますます健康生活にのめりこみそう。」というコメントでした(笑)。
 要するに、彼女の生活において、健康生活は、デトックスという目的の手段ではなく、健康生活そのものが目的となっているんだな、と、こう思ったわけです。
 それでも、テレビで見た彼女の髪はつやつやでサラサラ、お肌もすべすべなんだし、数値が悪くたって別にいいじゃない、とも言えます。
 ひるがえって、私ごとなんですが、以前も書いたとおり、私はかなりの手帳好き。
 手帳は、もともとはスケジュールを忘れないための「備忘」がメインの目的だったのでしょうが、最近は、「手帳で人生がかわる」だの、手帳を使いこなすことによって人生がすばらしいものになってしまうような、そんな論調になっている気がします。
 そう考えると、スケジュールを自分で管理し、仕事をきっちり終わらせるという目的のために、その手段たる手帳をあれこれ工夫する、というのが本筋なんですが、どうも私の場合、手帳を工夫すること自体が目的になっている感もあり、テレビの奥さんと同じなのでした。
 しかし、自分のお気に入りの手帳を持つと、それだけでもモチベーションは上がるというもの。だから、「いいんです、手帳が目的になっても・・・・(汗)」。

カテゴリー:ブログ