- 2019年11月15日
- 講演会「ホロヴィッツ ピアノの秘密」@タカギクラヴィア
先日は、渋谷の松濤にあるピタカギクラヴィアのピアノサロンへ。
こちらのサロンには、代表者の高木裕社長の著書、「ホロヴィッツ ピアノの暇秘密」で紹介された、ニューヨーク・スタインウェイ社のグランドピアの「CD75」が置いてあります。
ホロヴィッツが愛して、自宅で弾き、コンサートの時には世界中を連れて回ってピアノ。
1983年の来日公演の時も、このピアノでの演奏だったそうです。
そして、その大きなグランドピアノの横には、一回りのさらに一回り、小さい茶色いピアノ。
こちらはプレイエル。ショパンの時代に弾かれていたのは、このタイプのピアノ、なのだそう。
この日は、この2台のピアノをメインに、高木社長のお話を聞きながら、実際にショパンの曲を実演して、その音を聴き比べる、
という趣向でした!
ピアノの実演は、私のピアノの師匠のKuniko先生です。この日は演奏中の撮影はできなかったので、リハーサル中の遠景の模様です。
スタインウェイは、てっきりドイツに本拠地のある会社、だとばかり思っていたのですが、実はニューヨークで創立された会社であること、そして日本のヤマハや、他の後発メーカーとの絡み、そして、とうとう中国資本がはいってきたこと、
意外と知らないピアノメーカーの事情の話は、大変興味深いものてした。
そして、Kuniko先生の演奏は、CD75とプレイエルで弾き比べる、ショパンのノクターン。
プレイエルは弦が短く、少し低めの温かみのある音色、
かたやCD75は、本当にきらびやかな、一つ一つの音の粒立ちが素晴らしく、ごまかしの利かないクリアな音色!
とても対照的なノクターンを楽しみました。
ニューヨークのスタタインウェイは、大衆の向けの大型ホールでの演奏の為に進化したピアノだ、ということ。それは、ラフマニノフの鐘、のさわりの、大迫力の音色を聞けばすぐにわかる。説得力がすごかったです。
そして、舞台にはもう一台、現在も多くのコンサートホールで使用それている、ハンブルクスタインウェイ。
どうやらこちらのスタインウェイの方が、弾きこなしやすい様子? このピアノで弾いてくれたのは、トロイメライ。
私も、最近、ようやくピアノてどういう音を出したいのか? ということを考えてピアノを弾くようになってきたので、、ワクワクしながらそれぞれのピアノの音を聞き比べつつ、演奏を楽しみました!
前から買おうと思っていた「ホロヴィッツ ピアノの秘密」を、私もようやく購入。著者で講演者の高木社長にサインも頂きました!
仕事の合間にバタバタ駆け込み、慌てて帰ることになったのですが、せっかくのピアノの日、今度はもう少し時間に余裕をもって、優雅に楽しみたいものです。
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