日々の歩み

2006年4月28日
カウンター(反論)の極意?

 テレビの格闘技情報番組を見ていたら、空手家の角田信朗さんが、「カウンター攻撃(=格闘技等で、相手の攻撃とほぼ同時にあわせて反撃すること)は、相手の攻撃を来たら反撃するので間に合わない。自分からいろいろな攻撃を仕掛けて、自分がカウンターを狙えるような攻撃を、相手に出させることが大切だ。」という趣旨のことを、解説でおっしゃっていました。

 私事で恐縮ですが(汗)、これは、私が普段練習をしているテコンドーの道場で組手をやるときに、いつも注意されることなので、「そうそう!」と共感しながら見ておりました。

 つまり、相手に対するカウンター攻撃をするためには、相手にわざと隙を見せたり、また相手に対して攻撃を仕掛けるなどして、「(言葉は悪いですが)エサをまいて」、相手に攻撃を「出させ」て、それに対して反撃できることこそが、カウンターの極意なのだ、ということ。

 練習のときは、自分の組手に精一杯で、とてもそこまでは技術も頭もついていかず、タイミング遅れのカウンターを出しては墓穴を掘っている私です。

 当然、それ以上に考えが発展することもなく過ごしてきました。

 でも、今日は、リラックスしてテレビを見ながら、そのコメントが耳に入ってきて、「これは、裁判なんかでも同じことだな。」と、ふと、思い当たったのでした。

 「相手がこう主張したから、こう反論しよう。」というよりも、「相手がこう主張することが予想されるから、こういう反論も準備しておこう。こういうことは言わないでおこう。」という方が、より効果的。

 それよりももっと効果的なのが、「相手にこういう主張をさせれば、こういう反論ができる。だから、そういう主張を誘うような主張をしておこう。」

 こんなふうにエサを撒く(やっぱりちょっと表現に品がありませんね…汗)ことは、なかなかできないものですが。

 しかし、そういう気持ちを持って事件に当たっていたい、テコンドーの組手も、裁判も、両方とも、賢く、強くなりたいのです。

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