日々の歩み

2006年3月29日
クラシックなマンション

 とても個人的な好みなのですが、古いマンションがなんとなく好きです。
 先日、事務所を訪れた方から「このマンション、昔からありますよね。」と言われたとき、思わず「そうなんですね。なんだか古いマンションが好きなんです。」と答えていました。
 そういえば、住んでいるマンションも、かなり古いですし……。もちろん予算の関係もあるのですが、ピカピカの新しいマンションよりも、古い(というかクラシックと言った方がイメージは良いかも?)に惹かれます。
 以前、仕事で訪問した、海の近くにある建築事務所、入っているマンションは本当に古くて、ほとんど廃墟のよう(失礼!)。
 でも、事務所の中に一歩足を踏み入れたら、そこは異空間でした。作業場という感じなのだけど、洗練されている雰囲気で、そのギャップにとても魅力を感じた覚えがあります。
 以前出版社で編集の仕事をしていたときに出入りしていたデザイナーの方の事務所も、ビル自体は古ぼけた感じだったけれど、中に入るととてもおしゃれで、大きな犬がいたりして。
 あとはやはりヨーロッパ。ハンガリーに住む友人の自宅に行ったら、その建物は何百年も前のものなのだそう。中庭を囲んだ回廊になっている作りで、とても素敵。
 お部屋の中は、古いけれど、とてもこぎれいにされていました。
 そういえば、司法修習生のときに事務所訪問をしたけれど、大手の渉外事務所等のピカピカのイメージには圧倒されたけれど、「ああ、ここいいなあ。」と思ったのは、建て替え前の丸ビルの中の某事務所で、天井まで届く本棚の前にどっしりしたテーブルがあるのを見たときでした。
 事務所から歩いて行ける界隈、赤坂や六本木あたりは、見ていて楽しい古いマンションがたくさんあります。
 そういうのを、あちこちで咲いた桜と一緒に、散歩がてら見て回るのが、暖かくなってきた最近の楽しみのひとつです。

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