日々の歩み

2008年12月2日
事務所、引っ越します

 毎回、更新していないことの言い訳から始まるこのブログです。
 平成20年も、あと1ヵ月を残すばかりとなりました。
 平成になってもう20年、思えば、平成元年は25歳になってから大学の法学部へ再入学した思い出深い年でした。
 まだまだバブルだった時代(その頃はバブルとは呼んでいませんでしたが)に、京都でのんびりと大学生活をしていたため、バブルとは無縁でした。
 弁護士になったのは、バブルが崩壊して大分たった平成9年のこと、当時は、金融機関関係のバブルの後処理的な事件が非常に多かったことを記憶しています。
 今年は世界規模の経済不安、若い世代はお金を使ったりすることや、刺激を求めるのではなく、ゆったりとした生活を望んでいる、という傾向にあると聞きます。
 平成20年のうち、後半10年を弁護士として過ごして来ましたが、そんな短いキャリアながら、10年はやはり一昔だ、と実感してしまいます。
 当事務所のある六本木も、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンという大規模開発の影響で、小中規模の再開発が盛んに行なわれています。
 事務所のベランダから見える桜の木の景観と、古めかしい感じが気に入ったこちらの事務所も、とうとう再開発のために取り壊されることが決定しました。
 平成20年の年末は、新しい事務所の移転作業に少し時間をとられることになりそうです。
 先月来、新事務所の候補地を探していましたが、六本木には、まだまだお手ごろなレトロ物件がたくさんあるものだ、と感心しました。
 非常に気に入った物件候補の一つは、新国立美術館の目の前にあるレトロビル。
 床は濃い茶色のフローリングで、壁は白い漆喰風、ちょうど、テレビドラマの「離婚弁護士」の事務所のような風情でした。
 残念ながら、こちらはPC環境が整っておらず、エレベーターもなし。
 2階なので、当の本人達はそれほど不自由はないのですが、いらっしゃる方が不便を感じる場合があるので、こちらはあきらめました。
 いくつかの物件探しを経て、このたび事務所の移転先に決まったのは、六本木通り沿いの、やはりレトロビルです。
 決め手となったのは、今の事務所よりも広いこと、そして窓が、桜の木が植わっている公園に面していること、でしょうか。
 もちろん、便利さも重視していて、六本木駅からも徒歩3分程度、六本木一丁目にも近くなります。乃木坂からは少し離れますが、十分徒歩圏内です。
 最初に事務所を開いたとき、東京ミッドタウンはまだ工事中でした。
 そして、今回引っ越す事務所の目の前も、今、再開発が着々と進んでいます。いったいどんなビルが建つのか、楽しみです。
 常に変化している町にいるからこそ、長い時間残り続けているレトロビルに、なんとも魅力を感じてしまうのでした。
 引越作業中は何かとご迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。