- 2006年8月12日
- 疑惑の判定?
先ほどまで、ものすごい雷でした。
お休みなのだし、本当は仕事を終わらせて早々に帰ろうと思っていたのに、雷が怖かったので外に出られず…。そのまま別の仕事を始めたら興が乗って、今度は帰れなくなってしまいました。
子供の頃から雷が怖くて、1人では歩けず、知らない人と一緒に帰ってもらったこともあるくらいなのでした。。
さて、ここ1週間くらい、ボクシングの世界戦の話題でした!
テレビ局にお勤めの知人より、以前、あるスポーツイベントで高い視聴率が取れたときは、ご祝儀で「社員食堂がタダ!」になったそうですが、今回の亀田vsランダエダ戦、すごい視聴率だったから、TBSでもきっとご祝儀で何かいいこと、あったんでしょうね~。
私も、ボクシングは結構好きなので、観戦しましたが、やはり印象点ではランダエダの勝ち!だと思いました。
解説の元プロ・ボクサーの方々も、最後の2ラウンドくらいはもはや「フォロー・コメント」に徹していましたし(笑)。
結局、判定がおかしいのではないか、といろいろ分析がされていたのですが、実際のところ「良くわからない。」というのが最終的な感想です。
私も、テコンドーで一応有段者なので、有級者の大会で審判などをさせていただくこともあります。
ポイント制の競技なので、審判のとるべきは、ポイント(たとえば顔への蹴りは3点、顔へのパンチで1点などなど)なのですが、ポイントをとるためには、軽く「ペチッ」とあたっただけではダメで、一応、それなりのダメージを伴う蹴りやパンチではないといけない、ということになっているのです。
ただ、自分の見えない技のポイントはとってはいけない。つまり、蹴りが当たっているとは思うけれど、自分の角度からそれをはっきり視認できなければ、ポイントはとってはいけない、ということなのです。
ただ、実際の試合では、「印象」がかなりものを言う、というのは体感するのですね。
かたや、ポイントはとっているが、ポイントをとっていない方が印象的には押している試合、なんていうのも、結構あったりするわけです。
今回の試合で、亀田のポイントがどの程度とられたかはわからないのですが、「印象点」では、圧倒的にランダエダ、だったのでしょう。
人間が判ずる、ということはそういうものだ、ということ。今回の試合では、そのことをつくづく感じました。
たとえば、裁判でもそういう局面があります。
裁判所は、いろいろな事実を「要件事実」に分解して、それが認められるかどうか、という形で判断をします。
すると、事件全体の「印象」と「判決」が食い違ってしまう、そういうことは往々にしてあるはず。
しかし、弁護士としては、「ポイント」も「印象」もよくばりたいところ。
裁判が、そういうシステムである、ということを熟知して、要件事実をおさえてポイントをかせぎつつ、事件全体の印象(=ストーリー)をより良く組み立てること、としていきたいものです。
なんて、ボクシングを見ていても、つい、そういうことばかり考えてしまうのでした。
カテゴリー:テコンドー